埋没

「活動に埋没しすぎてしまう」

 

というのが学生時代,特に学部生時代の反省点です.

 

「情報」の授業を高校に行って教えるボランティア活動に熱中し,教材を作ったり授業をしたり.仲間や高校の先生たち,生徒たちとのやり取りが楽しくて楽しくて仕方なくて.夜遅くまで会議をして,時には大学に泊まりこんだりもしていました.

 

まさしく,「目の前のやるべき事」に埋もれ深く沈んでしまい,毎日をやりきる事で精いっぱいでした.

 

今から思えば,とても勿体ない事をしたなと思っています.

活動はやれば必ず課題が出ます.そこでの課題は,現場の視点にたって解決をする事もできますが,現場外の視点に立ち,似たような事例や関連するデータ,研究知見を用いる事であっさり課題が解決されたり,新しい糸口が生まれたりします.

 

自分たちの活動が世の中の類似する活動との相対的な比較の中でどの位置にいるのか.どこは評価できてどこはできないのか.「社会の中にある自分達の活動」.そういう視点から活動を捉えることで,ぐっと活動自体のレベルも上がったと思います.

 

現在,山形大学にも僕が所属していたような学生の自主的活動組織は多数あります.そして,教員の立場で学生たちと接していると,自分と同じような状況に陥っているケースをよく見ます.夢中になってできる活動が,きっと楽しくて楽しくて仕方ないのだと思います.

 

彼ら彼女らに活動について意見を求められた時,僕はなるべく学生たちの「勉強不足」をシビアに指摘するようにしています(まぁ,「勉強不足」というのは自戒も込めているのですが笑).

 

活動に熱中するのは,自主的活動であるのだから当たり前の話です.

問題は,その中でいかに活動の質を高め,自分自身がその過程で成長していくかだと思います.

単に目の前のことだけを考え,勉強をせず活動をしているだけでは,大した成長は見込めないと思っています.

 

たった4年間しかない大学生活.なるべく沢山の事を学ぶことができるよう,正課だけでなく正課外でも刺激を与えれるような接し方をしていきたいと思っています.

 

ちゃんちゃん.