片一方じゃ,もったいないよね

「あなたは大学生活で,何を学んできたましたか?」

 

これに似たような質問を,就職活動の時には面接官に聞かれそうですよね.

 

でもこれ,就職活動に関係なく,学生一人ひとりが自らに問うべき問題だと思います.

もっと言うならば,人間一人ひとりが,「今,何のために何を学んでいるのか」という問いを持つべきだと僕は考えています.

 

大学生活の中で,正課と正課外の活動をバランス良くすることが,成長を促すことは,既に様々な研究によって明らかにされています.例えば京都大学・溝上先生の論文

 

大学で学んだ事を問うと,

 

「自分,体育会一筋っす.まじ上下関係厳しかったっすけど,頑張りました.チームプレーを学びました」

 

とか

 

「一生涯の友達ができました.同志に出会うことができました」

 

とか

 

「バイトでリーダやって,社会人になる練習ができました」

 

などなど,よく聞きそうな返答がイメージできます.

 

大学教員としては,こういった返答は寂しい限りです.

クラブ活動や人間関係,アルバイトなど正課外活動の重要性は一切否定する気はありませんし,それはとても重要な事です.

 

でも,

 

正課はどこいったんだと.

 

「せっかく大学に来て,専門的な事が勉強できるのに,それだけじゃもったいないね」

 

というのが僕の考え方です.

 

まーかといって,いきなり講義や実験が「楽しいぜ!」と思えるものに変わる事はないというのも理解はできます.

 

僕は個人的に,正課でやっている事が学びがいのあるもになるには,それが「必要とされている」状況に置かれることが重要なんだと思います.少なくとも,それが必要とされる状況がきちんとイメージできること.それも,なるべく他者の存在が明確にイメージできる.それが重要なのかなと.

 

この点については,今やっている授業にも関係していることなので,これからもちょこちょこ書いていきたいなと思います.

 

 

とりあえず....おなか減ったので寝ます.