「話す」とか「考える」は簡単じゃない

この2週間,講義「人間はいかに学ぶのか」では,「学校知」に関するディスカッションを行ってきました.

 

普段から受講生が発言する機会は作っていますが,251名全員が発言する事は無理.

でも,皆には学んだ事について議論し,理解を深める時間をとってほしい.

 

そういった想いから,この2週間は6班6部屋に別れて,受講生ファシリテーターによるディスカッションを行いました.

実際にやってみて実感したと思いますが,日々使っている「コミュニケーション能力」というのはいかにテーマやディスカッション形態,参加者との相互作用によって成りたっているかがわかると思います.

 

普段恋愛や自分の生活については流暢に友達と喋れても,その流暢さは「学校知に関するディスカッション」という場において全く発揮されなかったという人が,多かったのではないでしょうか.

 

目標設定する時に「話す力」とか「考える力」など,抽象度の高い言葉が使用されますが,それ自体はとてもとても浅い言葉です.それらの力は状況ごとに使い方や難易度が変わります.

そして,今回と似たような議題やテーマについて,似たような状況で議論する機会があった時に,初めて活かされると僕は考えています.

 

学校知のような,難しい議題について話したり考えたりすることは,とても難易度が高い事です.しかしながら,繰り返しトレーニングしていかなければ,成長はしません.

 

話す事も,考える事も,そんなに簡単じゃない.

そして,成長するには「機会」と「時間」がいる.

 

学生の皆さんには,積極的にどんどんチャレンジしていってほしいもんです.