協働活動におけるルーブリック

今日は和歌山県立日高高校に出張.OECDイノベーティブスクールネットワーク和歌山クラスターの活動に参加しています.

和歌山の県立高校(日高,海南,那賀,田辺,星林)の生徒たちが集まり,地域創生活動の計画を立てています.僕はルーブリック機能の解説と作成の支援のため参加しました.

「目標設定」や「評価」としての機能が紹介されがちなルーブリックですが.今日の様子を見ていると,自主的な協働活動における議論を促す道具としても十分機能している気がします.観点,尺度という特性が議論のためのフレームワークを提供しているからだと思います.ルーブリックのフレームワークがある事で,そもそも何を評価するのか(観点)を整理するとともに.どの程度できるようになるべきか(尺度)を議論するととができます.この尺度の作成がとても難しく,議論を複雑に(学びを深く)している気がします.協働活動はそれぞの生活する環境や価値観が異なるため,この部分をすり合わせしないで議論がなかなか進まない傾向にあります,ルーブリックを使う事でそれが少しは改善されています.

 

そういえば遠海さん@東北学院大学が「自律的な学習」と「ルーブリック」について論文を書いていましたが,今日は生徒たちの活動をみていてそれに似たものを感じました.

行動面に関するルーブリックは,ある程度たたき台ができました.

あとは,これを能力面のルーブリックと紐付けする事と,実際にそれを実現するためのアクションプランを作成していかなけらばならないのが今の状況です.

お互い離れた場所にいる生徒同士なので,今日はLINEグループの作成を提案し,そこに先生方も入ってもらいました.

 

さて,この活動も今から半年が大勝負となりそうです.まずは.来年2〜3月に実施予定の和歌山国際文化祭の成功が目標です.