和歌山Again

再び和歌山へ.昨日,今日の午前中は県立日高高校.今日午後は県立田辺高校.夜には西宮に戻る予定です.

 

今回は先生方だけでなく,生徒からもヒアリング調査.OECDのイノベーションスクールネットワークに参加している生徒さんたちが対象です.

 

生徒たちの話を聞いていて,自分が大学でも行っているPBLの調査と重なる部分が.

 

「協働の仕組み」がうまく出来ていないと,どんなに良いリーダーがいても,フォロワーがいても活動がうまく進むとは限らないんですよね.

大学の授業でやってる研究は,受講生がラーニングアシスタントに求める能力がテーマなんですが,サンプルを変えて定性的にやった研究(M-GTA)でも,定量的にやった研究でも(探索的因子分析),ラーニングアシスタント自身が「プロジェクト学習の進め方」に関して知識や技術を持っている事が求められているという結論がでました.

 

和歌山では高校生を対象にした正課外のPBLですが,そこで混沌としている理由はやっぱりプロジェクト学習の進め方,すなわち協働の仕組みがうまく機能していないからだと感じたんですよね.

 参加者が,このPBLをあまり俯瞰的に見ることができていないように思います.

そういう意味では,例えばActivity Systemの概念を使って自分たちのPBLを整理してみる事で新たな発見があるかもしれません.研究としても,拡張的学習理論の観点から生徒たちの協働活動を捉え,それがどう水平あるいは垂直に拡張していくのか,軌跡を追うと何か面白いものが見えるかもしれません.

 

PBLは,常にそれ自体が混沌としていますね.いや,てかそれが面白いんですよね.

自戒を込めて言うなら,PBLは.生徒も先生も研究者も,「混沌とした中でもがく事が一興」という感じの余裕を持つ必要があるのかもしれません.