日本教育工学会2019年秋季大会に参加してきました.7日の全体会では,日本教育工学会論文賞を受賞しました.
昨年度,42 巻 1 号 p. 15-29に掲載された論文です.
時任 隼平, 寺嶋 浩介(2018)学校改善を担うスクールミドルの成長発達に寄与する教職経験に関する研究
この論文は,2015年頃からコツコツと時間をかけて関わってきた教育現場を調査フィールドとした論文です.とても長い時間と労力がかかりました.また,個人的にも大学教員の専任ポストを勝ち取るためには何としても査読論文を1本でも増やさなければならない状況だったので,精神的には随分追い込まれている中で我慢しながら書いた論文です.
そういう意味では,この3年間の間に取り組んだことが,高く評価されたことを嬉しく思います.
とはいうものの,共著者の寺嶋浩介先生(大阪教育大学)の指導がなければ成し遂げることができなかったと思います.寺嶋先生は僕が学部生の時には既に京都外国語大学で教鞭を取っておられましたが,「こーちゃん」と馴れ馴れしく近寄っても拒絶せず,おまけに科研の分担者にもして頂き.ずっと指導してくださりました.
全体会では,論文賞とは別でU39を対象に全国大会での発表等の成果を表彰する,研究奨励賞の受賞者も発表され,
舘野くん@立教大
仲谷さん@東大
今野くん@明星大
が受賞されました.
みんな研究テーマもフィールドも違いますが,コミュニティーの一員として相互研鑽するための重要な仲間です.
先輩方を含めたこういった仲間がいて,研究知見を生かす現場が有る限り,研究者の学問に対する探究心は尽きることなく燃え続けるのだと思います.
燃えすぎて灰にならないよう気をつけながら,マイペースでこれからも頑張ります.